アニメの歩きかた

アニメやラノベで溢れかえるこの世界を一緒に歩きましょう

エロマンガ先生 #1 「妹と開かずの間」感想 キャラが生き生きとなんて心地良いのだ!

俺の妹がこんなに可愛いわけがない。アニメ第一期から7年。


f:id:shutoragira:20170410235107j:plain

© 2016 伏見つかさKADOKAWA アスキー・メディアワークス/EMP

伏見つかさの新作エロマンガ先生のアニメ第一話が放映されました。おめでとう、ありがとう。既に一巻発刊から3年半の月日が経って、アニメ化されたのですが、僕は待っていました。ほんとに今期は冴えカノとエロマンガ先生のアニメが同時期で、盆暮れ正月が一緒にきたようで忙しいです。

【caution!】感想記事です。ネタバレが含まれます。なお本記事はアニメ準拠につき、原作部分のネタバレはしない方向です。筆者のミスにより悪意無きネタバレが発生してしまう可能性もあります。ご容赦ください。

大まかな感想

アニメファンとして、原作ファンとしてこの作品は良いです。

原作小説よりオススメできる(原作越え)作品になるのではないでしょうか。

アニメーションを見ているだけでも楽しく。キャラが生き生きと画面の中で動いているのが、嬉しい。この物語は兄と妹が主軸だから、二人が魅力的に見えるだけで、もうこの作品は十分成功している。

作品のテーマ・メッセージとか小難しいこと考えなくていい、楽しい、嬉しい、面白い。そんな感想でもいいではないですか。

そんな気持ちにしてくれる第一話でした。

アニメとしてよかったところ

それでも余計なことを考えてしまうのは、僕の性。

原作からしてとても完成度の高く、洗練された職人の一品。そしてアニメでより面白くなっている。なんでこんなにアニメが良かったのか、記事に残しておきたい。

ここからネタバレします。

構成の良さ―ドタバタ展開―

ライトノベル作家で生計を立てる高校生・和泉正宗は、一年間部屋に引きこもっている義理の妹・紗霧と二人きりで暮らしていた。ある日、同じクラスの高砂智恵に、自身の小説の挿絵担当でもある正体不明のイラストレーター「エロマンガ先生」が、ネットで正宗を揶揄していたことを聞かされる。「エロマンガ先生」の動画配信の生放送を観ることになった正宗は、そこで「エロマンガ先生」の正体を知ることとなり――!?
――エロマンガ先生 | アニメ公式サイト 一話 あらすじ

ホームページのキャッチフレーズに書いてある。

ライトノベル作家の兄とイラストレーターの妹が織りなす、業界ドタバタコメディ。

そう、この物語はドタバタメディです。1話はそれがとっても分かりやすい。

引きこもりになってしまった妹ともう一度会う。Aパートの内容だが、エロマンガ先生が発覚してから、二人が顔を合わせるまで実に2分間の出来事。ここの疾走感こそドタバタコメディ。

f:id:shutoragira:20170411000228p:plain エロマンガ先生 #1 「妹と開かずの間」

原作では正宗がエロマンガ先生の正体に気が付くのに、多少なり時間がかかって自体を把握している。けれどアニメではどうだろう、一瞬でエロマンガ先生の正体を看破し、リアクションをとる。ここに冗長性を感じさせないカット数と、正宗のCVを務める松岡禎丞の一人芝居があるからこそ、ドタバタコメディとして成立している。

ライトノベルになくて、アニメにあるモノ。音、動画、20分間の制約。そこをいかんなく発揮していた、アニメ化の利点を生かした作品になっている。

アニメの総合力―キャラが生き生きしている――

キャラクターがそこにいる存在感。それがアニメ効果の最たるもので、良いアニメと悪いアニメを分ける。フィクションだからこそ、キャラクターの一挙一動にリアリティーがあると、フィクションの完成度が上がる。声優における役割も同様に大切。

このアニメはそれが出来ている。総合力が高い。少なくとも一話では。

クリエイターって生き生きした――変なエネルギーを振り回している――人が多いと思っている。感情の起伏が激しかったり、やたらめったら動き回るのも特徴。この作品もクリエイター達が主人公なので、登場人物が増えるたびに大変だ。

f:id:shutoragira:20170411000831p:plain

エロマンガ先生 #1 「妹と開かずの間」

家の中での描写が半数以上だったけど、多様なカメラワークや、部屋の中にある家具やモノの数々もしっかりと描き込まれているので飽きない。同じ構図を使わないこだわり。このまま一クール走り切ってくれたら、なにより。

メインヒロイン

f:id:shutoragira:20170411001132p:plain

エロマンガ先生 #1 「妹と開かずの間」

やっぱりラノベはキャラ。

チャームポイントはお腹と脚でしょうね。

引きこもりイラストレーター"エロマンガ先生"こと和泉沙霧。

アニメになって良く分かるその小ささ。中学1年生。年齢にして12歳だもんね。特に高身長でない正宗と並んでもわかるその小ささが、妹感なのだろうか。パステルカラーのふりふりな服を好むようで、より幼さに拍車がかかる。けど作業着は緑なんだね。絵描きは緑色を着なければいけない共通項がそんざいしているようだ。

声が小さいという設定がよく活かされている。ヘッドセット越しのぼそぼそした喋り方、好き。

それにしても1年ぶり二度目の顔合わせなので、お互いに距離感を探りあっているのが見える。半開きのドアでのコミュニケーションが印象的。ジョイパッドは殴る物。

クリエイター活動を認めてくれる、正宗自身作品のパートナーであることから拒絶しなくなり、1話だけでもだんだんと打ち解けていく様子がうかがえた。彼女の姿勢の変化に注目してほしい、姿勢は態度の表れ。 f:id:shutoragira:20170411001540p:plain

エロマンガ先生 #1 「妹と開かずの間」

主人公

f:id:shutoragira:20170411001813p:plain

エロマンガ先生 #1 「妹と開かずの間」

その善人気質はどうかと思う。ちょっといい人過ぎるよ。彼と比べてごらん。

高校一年生15歳。和泉マサムネのペンネームでライトノベル作家。義理の妹と二人暮らし。妹からの床ドンに、笑顔で答え料理を持っていく健気の鏡。これで15なのだから、自らをかえりみて情けない気持ちになる。立派な成功者なのに、まったく偉ぶるそぶりもなく好感をもてる。主人公のなんたるかが、よくわかった。

大切なものがある。好きなもので仕事をしている。素直に感動できる純粋な心の持ち主であることが眩しくて、今はまだ彼について多く語れない。

おわり

f:id:shutoragira:20170411002231p:plain

エロマンガ先生 #1 「妹と開かずの間」

大満足な第一話。これから増えてくる登場人物たちもチラホラ描写され、幕が上がった喜びを素直に認めたいです。

とにかくアニメとして総合力が高い。売れると確信して売りに来ている。呼応するファンもちゃんといる。だけど、今季はまれに見ぬ大豊作。しっかり一クール走り切ることができれば、この作品はどんな時代に見たって面白いアニメになる、と信じています。